2012年8月23日木曜日

どうして勉強しなくちゃいけないの?
















と、子どもにきかれたら何と答えますか?

roofスタッフのRくんは、学校や絵画教室で美術を教えるだけでなく、塾や家庭教師で勉強も教える「すご腕」の先生です。

Rくんの教育観は、
・断片的に物事を教えるだけでは本末転倒
・美術も数学も、子どもたちから根本的に湧きあがる問いかけにアプローチするためのモノでなければならない
というポリシーに基づいています。

つまり、「どうやって描くの?」より、「なぜ描くの?」
     「どうやって解くの?」より、「なぜ勉強するの?」なのです。
描き方や公式といったやり方を教えるだけなら、割りと簡単です。
でも、「なぜ?」と問われると・・言葉に詰まってしまうんじゃないでしょうか。

しかし、Rくんいわく、
「こういう疑問を子どもが口にしたら大成功」なのだそうです。

■子どもが目標を持つプロセス

①学びをきっかけに、自分自身で疑問にたどり着く
②その疑問に、子ども自身が納得する答えを見つける
③子どもが興味ややりたいことを自分の中に発見する
④興味ややりたいことを、目に見える目標に昇華する

指導者の仕事は、子どもの性質を良く観察し、それぞれの場面で必要な形のサポートを行うことなのだそう。

「テストで一番をとることが目標になってしまうと、大学や社会へ出たときにつまづいてしまう。
それはあくまで手法でしかないのだから」
という言葉が、大変印象的でした。

さて、そんなRくんに難しい仕事が回ってきたようです。

勉強嫌いで引きこもってしまった子どもに、3回だけ家庭教師に行って欲しい・・・
「ぜひ、R先生にお願いしたいのです!!」
・・・ベリーハードモードです・・・
私なら、「無理!」と投げ出したくなってしまうような案件ですが、Rくんは涼しい顔をしていました。
「学校の競争システムに矛盾を感じているなら、何の疑問も持たない子どもよりはよっぽどマシだ」

おお、さすが。
でも、たった3回で何を教えるつもりですか?

「なぜ勉強しなければならないのか、を教える。
それから、好きなものを聞き出す。
ゲームでも、マンガでも、子どもの意欲を引き出せるなら、それはプラス材料になる」

なるほど、まず子どもの勉強に対する疑問を取り除くこと。
それから、どういう形であってもいいので、子どもが前向きになにかに取り組むための環境づくりを行うということですね。
子どもは特に、「やる気」に左右されがちなので、好きなことをきっかけにした目標の設定は効果的かもしれません。
確かに、「良い大学入って、良い会社に就職して・・・」なんてのを目標にすると、だんだんやる気が失せてくるような・・・??

ちなみに、まだタイトル回収できていませんでした。
どうして、勉強しなくてはいけないんですか?

Rくんは、あくまで僕の意見だけど、と前置きして答えてくれました。

「・・・人は、大人になった時どんな考え方が出来る人間になっているか、が大切なのだと僕は思う。
学校の教科には、英・国・数・理・社の5教科に加え、美術や体育、家庭科、道徳など、たくさんの学問が学べる仕組みになっている。
テストや受験が一番!と考えるのなら、別に5教科以外はいらないんじゃないか?という人がいるけれど、僕の意見はそのまったく逆だよ。

教科は、それぞれに名前がついて分かれているだけあって、問題の捉え方や考え方、モノの見方がすべて異なっているよね。
 つまり、色んな視点を学ぶことで、将来なにか問題にぶち当たったときに、物事を非常に多角的に考える力を養うことが出来るんだ。
狭い視野で限界を作るのではなく、広い視野のなかであらゆる可能性を探ることが出来る。
そういった思考を大人になるまでにある程度確立するために、子どもは勉強をするんだよ」

な、なるほど。
納得です。

教える側が、これくらい理路整然と疑問に答えてくれると、子どもたちも安心して勉強できるのかもしれませんね。

2012年7月26日木曜日

社会のアップデート

社会とは!!
定義するのって、なかなか難しいのです~~汗

こんにちは。
Aマネの寺澤です。

今日は、社会について思ったことを少し。

社会というものは、その時代の環境、その時代の思想、その時代の正義など、
様々な流動的要素によって構成されています。
だから、時代によってまったく別の顔をしていたりします。
例えば、、
古代ローマで一番大事とされていたのは「名誉」
つまり罪を犯したりして市民権を剥奪されることは、死よりも恐れられていました。
でも、今はそこまでじゃないですよね。
「名誉毀損だー!!」とか訴えたりしてる人がいるくらいです。
ちょっと前ならば、「豊かさ」とか「個のアイデンティティ」とかが盛んに求められていましたよね。
まさに今なら、「スピードや正確さ」、「自在な視点」などでしょうか。
しかし、時代によって正義が変化するとすれば、生活や常識、価値観もガラリと変わります。
みなさんは、どの時代に生まれたいとかありますか?
それにしても、今まさに当たり前と思っている感覚が、じつはこんなにコロコロ簡単に変わってしまうことも驚きです。

世の中のあらゆるモノは、時代の更新にあわせてアップデートしていくことが求められています。
アップデートという言い方は適当かどうかわかりませんが、なんにせよ時代が求める仕組みや形というものは確かに存在します
科学、哲学、宗教、文化、コミュニティ、思想、生活、個人のあり方、集団のあり方・・・
もちろん、美術だって例外ではありません。

この時代の変遷を、学問や宗教というフレームで切り取って、人間ドラマ仕立てに記録した本があります。

犀の角たち(後で情報のっけますので、とりあえず)

内容を紹介します(個人的な偏見で勝手にモノをいいますね)
「かつて、世界はわからないことだらけでした。
分からないということは、全部神様の仕業で片がついてしまう世界です。
でも、分からないことをそのまま受け入れてしまうのは、ちょっと違うんでない??
知恵ある人々は、そういって立ち上がったのです。(ソクラテスとか)
彼ら、古代の哲学者たちは、謎を解明することで神様の領域を縮めていき、
いつかこの世界を人間のモノにしてしまおうと試みました。
こうして人間の探求と発展の歴史は、加速をはじめます。

数学、物理、科学、哲学・・・
学問は細分化し、神を丸裸にするために容赦なく攻め立てます!!
あわや解体寸前?!未知の領域、大ピンチ!!
ニーチェの名言、「神は死んだ・・・」の言葉のごとく、世界はついに人間の手に陥落されてしまうのか?

・・・と思いきや、そう上手くはいかないんですね、これが。
ある難題な未知の領域が、天性の才に恵まれた科学者のひらめきによって、まさに解き明かされたとしましょう。
しかし、それが解明されたことによって、これまで見えてさえいなかった新たな未知の領域が、証明されてしまう・・・
そんなこともしばしばあるようなのです。
世界は広い。
神殺しに命をかけた人間が、神の存在を証明してしまうなんて、皮肉なものです。
ミイラ取りがミイラになんとやら・・・」

と、こんな感じの内容だったような、なかったような・・・
真相を知りたいあなた、こんなブログ読んでないで、本を読みましょう(笑)

そんなこんなで、人間は探求の末に新しい視点を獲得し、それが冒頭に触れたその時代の「思想・環境・正義・・」に組み込まれていくことで、人の歴史は更新を繰り返してきたのです。
美術史だって、もともとは宗教がらみから端を発して、今ではずいぶん人間に近しい表現ができるようになりました。
それでも、のめり込めばのめり込むほど、「あ~、やっぱ神様っているな~」と確信してしまうという意味では、他の学問と大差ありません。
しかし、「美」という普遍的なものを、時代に符合した形で表現するには、新しい視点を獲得するという探求の姿勢を、やはり決して失ってはいけないと思うのです。

「アートの表現方法は、もう出尽くしてしまったよ・・・」
誰かがいいました。
そう、その人にとってはそうだったのかもしれません。
その時はそうだったのかもしれません。
でも、時代は常に更新されているのです。
どうして少し前の評価が今もまかり通ると思うのか、と不思議に思うのは私だけではないと思いたい。。

自分がやりつくした上で、「ないな~」と思えば、ないのでしょう。
でも誰かが言った「ない」という言葉で世界を見限ってしまうのは、なんとも残念なことです。
「まあ、確かにないよね~、でも、こう見たらアリとも言えるんじゃない~??」といえてしまうくらいのふてぶてしさ・・・ゴホン、視点の柔軟性を持ちたいものですよね、アーティストならば。

さあ、ダ・ヴィンチ先生にふがいないと鼻で笑われてしまう前に、アーティスト一丸となって、美術史のアップデートに取り掛かりたいものです。

アートについて(入門編)

お久しぶりですね、アートマネージャーの寺澤です。
忙しさにかまけ、ハト回から更新していませんでした。
気づけば7月も終わりに差し掛かって、暑さ真っ盛り・・・
毎朝、肌色の汗と戦う日々です(ホラーですみません)

今年は色々やること多くて、ちょっとバテ気味です。
しかし、今年最大の目標!
「今までの研究成果をまとめる」という大仕事のために、仕事の合間をぬっては少しずつ準備を進めているところです。

テーマは、「新しい表現分野としてのソーシャルアートの確立と、社会との関係性についての研究(仮)」です。
長い・・・ もうすこし吟味してみます。

簡単に言ってしまうと。。

油絵や日本画から、インスタレーションにコンセプチュアルアートなど、いろんな表現方法がありますよね。
そこに一つ、新たな表現分野として「ソーシャルアート」というものを加えましょう、ということです。
それによって、表現の幅が、ぐ~っと広がります。
アートがもう一周して表現方法はこれ以上ないと思っているひとたちがいるけれど、決してそんなことはないんですよ^^
新たな可能性の追求です。

そして、もう一つ大事なこと。
このソーシャルアートという表現分野は、今の時代のために生まれた、時代に符合した表現方法です。
そのため、クリエイティブ業界の飽和問題を解消する力があります。
たくさんのアーティストがいるけれど、活躍できるのはごく一部の才能をもった人間だけ?
いえいえ。
ある程度のセンスと技術を持ったアーティストなら努力をすればそれなりに自分の力を生かすことができるようになるのです。
作家は活動の場が広がり、社会は今までよりずっと身近にアーティストの技術を享受できる。
そんな、双方にとって夢のような話が、この研究の内容です^^

私はもともと絵画一筋といった感じで美大に入ったわけではありませんでした。
しかし、根がまじめなため10万時間(必死に向き合うと、その分野において突き抜けるそうです)絵画、美術に真正面から取り組むことで、一筋の光が見えた気がしました。
いまだ美術の歴史が変遷の途にあり、まさに今が新時代へ移る過渡期にあることを知ったのです。
純粋な絵画畑に属していた私が、こうしてアーティスト独特の視点を獲得した上で研究を行うというのは、今後のアート業界にとって非常に有意義なことだと確信しています
それはなぜかといいますと。
芸術家には「アートをやる上での頭の良さ」が必要だというのが私の考えだからです。

例えば「個性的なしごとをしなさい」と美大の教授がいったとします。
すると、ほとんどの学生は何やら特徴的なイラストを描こうとします。
まだ誰もやったことのないスタイルや技法を探し出そうと躍起になるのです。

でも、はたして特徴的なイラストを描けることが、本当に「個性」なのでしょうか?

今、個性的なスタイルを追求している人を批判しているというのではなく、まず「個性」ってなんなんだろうと疑問に思う人が少ないのが問題だと思うのです。
それはスタイルに現れる人もいるし、思想に現れる人もいる。色や線に現れることもあれば、人への伝え方に現れることもある。
「個性」の現れ方はまさに千差万別なのです。
だからこそ、個性=スタイルと安直に結びつけるのではなく、もっと大きな視点や小さな視点で繰り返し個性に向かい合って欲しいと思います。
コンセプチュアルアートをやるにしても、すぐ人に説明するための内容を考えはじめるのではなく、そもそもなんでコンセプチュアルアートがあるの?
ってところに自分自身の答えを見つけるとか、それが生まれた意味などもちゃんとあることを自分自身の言葉で語れる位にならないと意味がない。
そういった研究者的な感覚や、視点の切り替えこそ、アーティストにとって大切な部分であるのに、それらを徹底的に考え抜こうとする知的体力や柔軟性を持つ生徒は驚くほど少ないのが実情です。

自分にとって必要なものがなんなのか。
アートをやる上で今やるべきことは、基礎力のアップなのか、良いモノに触れることなのか、実践によるフィードバックなのか・・・
楽で面白いことばかりに流れるのではなく、
・今の自分にとって足りないものを特定できる頭の良さ
必要であると思ったならつらい作業でもきちんと向き合える忍耐強
他人の評価や言葉に不必要に振り回されない自らのアイデンティティの確立
など、アートをやる人間は本来「感性・論理的思考・心の強さ」など、いろんな能力がバランスよく求められるものなのです。
そして、それを統合する力こそが「アートをやる上での頭の良さ」ということになります。
決して一般的にいわれる頭の回転が速いとかではありません。
必要なものをかぎ分ける嗅覚や、得た感覚を自分の中に構築する力、自由な視点や限界をつくらない心などを、アートに生かすための知性として持っておけるかということなのだと思います。

私はこのきわめて表現しづらい抽象的な感覚を、人に(特にアーティストに)わかるような形にして、たくさんの人に面白く伝えることができたらと考えています。
まずは「社会アート」の研究をまとめること!
今年は楽しい第一歩の始まりです^^

2012年5月22日火曜日

Rくん、ハトを助ける。






おはようございます!
アートマネージャーの寺澤です。

日曜日に面白いことがあったので、今日はそのことを^^

前日も夕方~深夜までミーティングがヒートアップしてましたが、週に1回の打ち合わせでは思うように進まず(汗)
日曜日も朝から集まった、こりないroofスタッフです。。

さて、気分転換に近くのコンビニへ行ったときのこと。
スタッフのRくんが店内にいる間、「いい天気だな~♪」とあたりをブラブラ散歩していたのですが・・・

???

・・・鳥が地面に突き刺さっているのを発見・・・

使われていない畑の片隅に廃棄された古いネット、それにぐるぐる絡まってしまった一羽のハトさんの哀れな姿だったのです。
バタバタと苦しそうにもがくハト。
かわいそうに、暴れるうちに足をとられ、頭を下にさかさまの格好で動けなくなってしまったようです。
あわててあたりを見渡しましたが、どうやら畑の主はいない模様。
このままではきっと、頭に血が上ってしまいます。

「こりゃ、いかん!」
と、その時Rくんがのんきに戻ってきました。
「どうした~♪」
地面に垂直にささったハトさんをゆびさす寺澤。
「あれ、助けたい。私ハサミ買ってくるよ!」
そう言い残してコンビニへと疾走しました。
畑の主さんが現れたら、いろいろと平謝りするしかないな~と考えながら、ハサミをわしづかみにしてレジへと突進。
現場へ戻ってみると、すでにRくんが畑へ侵入(スミマセン汗)して、ハトを助け起こしていました。
ハトさん、大暴れ!!
よかった、まだまだ元気そうです(ホッ)

R「こら、大人しくしろ!!」
ハ「バサバサッ」
R「大人しくしないと、もっと痛い目をみるぞ!!」
ハ「・・・・・・・」

なんだか、字ずらだけだと誘拐犯ばりのやりとりですが、Rくんがハトさん救出に奮闘しているシーンです(笑)
しかし細いネットのひもは、深く首や羽に食い込んでいて、やっぱり切るしか助け出す方法はなさそう。
私は買ってきたハサミを取り出すと、ハトを傷つけないようにチョキチョキひもをカット(スミマセン涙)させていただきました。

・・・そして数分後。
ついに捕われのハトさんは自由の身を手に入れたのでした。
・・・手に入れ・・・???


「Rくん、何してるの?」
Rくんは身をよじるハトをしっかり抱きしめて、放そうとしません。
ハトさん、身をよじって逃げようと必死です・・・
Rくんはしばらくゴソゴソとポケットを探っていましたが、ケータイを取り出してニヤリと笑いました。
「こいつもこんなに迷惑を掛けたんだから、記念撮影ぐらい付き合ってもらわないとな!」
・・・自分のブログに載せるのだそうです。
「いや、最初に助け起こしたところも撮ってあるんだ。片手で撮るのは、なかなか大変だったよ。ハッハッハ」
ちゃっかりしてます(笑)
このころになるとハトさんは諦めたのか、すっかり大人しくなってRくんの胸に収まっています。
ごめんよ~、もう少し付き合ったってね(汗)

2枚写メ撮って満足した様子のRくん。
「もういいぞ、ほら行け!!」
と、鷹揚に言い放ち空へと投げてやりました。
今度こそ本当の自由を手に入れたハトさん、慌てて飛び去っていきました。
それを見てRくんが一言。

「フム、あいつには感謝の気持ちというものが足りないようだ」

思わず笑ってしまった寺澤でした。
鳥に感謝の心を求めるのは、いささか無理があるのでは、Rくん(笑)
しかし、Rくん何だかご機嫌です。
しきりに「・・・可愛いやつめ・・・」とかブツブツつぶやいていました。

それもそのハズ、実は動物LOVE~なRくん、いつも行き過ぎた愛情表現が原因で動物から敬遠されてしまうのです。
猫には逃げられ、
犬にはうなられ、
鹿には蹴られ、
Rくんが近づくと鳥たちは逃げ惑い、一瞬のうちに姿を消してしまうという悲しい宿命を背負った青年が、このRくん。
彼に捕まってしまうのは、亀くらいのもんです(汗)

今回のことはハトさんにとってはいろんな意味で災難でしたが、Rくんは大好きな動物を胸に抱くことができて至極ご満悦の様子。
せめて大人しく撮影に付き合ってくれたハトさんは、実は十分Rくんに恩義を尽くしてくれたともいえるのではないでしょうか。

そんなわけで、めでたしめでたし。




しかし、カメラ目線なハトさんでしたね(笑)

2012年5月17日木曜日

たとえば、大・犯罪展・・・

おはようございます。
アートマネージャーの寺澤です。

先日、お仕事の関係で地域の警察の決算報告会のようなものに、代理で出席してきました。
会場は真っ赤なじゅうたんが敷き詰められたホテルだし、なにやら貫禄のあるスーツのおじさま方しかいらっしゃらないし、なんと場違いなことか・・・と小さくなっておりましたが。

さて、今年度は予算をこんなものに使ったよ~とスライドを使って発表が始まったのですが、防犯の取り組みイベントで、「ん??」となってしまいました。

〔有名人を呼んで、一日防犯署長〕
内容は、中堅くらいの芸能人が「一日防犯署長」のたすきをかけて、街中で防犯ティッシュを配り、その後どこかの施設へ訪問して防犯にちなんだ面白いスピーチをして、一緒に防犯ビデオを見るというもの。

これは、本当に市民の防犯意識を高めるイベントなんでしょうか??
と、疑問を感じてしまいました。
よくあるイベント形式ではありますが、ティッシュをもらった人と施設でスピーチを聞いた人では、対象人数としてはせいぜい30~40人程度。
それに、防犯標語が載ったティッシュもらっても、はたして防犯意識高まるんでしょうか・・・

コストの内訳は。

・芸能人を招致
・防犯標語の募集
・防犯ポケットティッシュの制作
・イベント告知ポスターの制作
・施設でのイベント開催費
・防犯ビデオ(これは、昔からあるものを利用なのでタダ)
・メディアへのPR
・イベントの人件費
・昼食や交通費などの経費

といったところでしょうか。

細かい説明はありませんでしたが、きっとそれなりにかかっているはず。
せっかく予算組んだのなら、もっと人が興味もってくれるイベントにしたらいいのに・・・と、ちょっとがっかりしてしまいました(勝手なこと言ってスミマセン)。

もし自分で自由に企画できるなら、と考えてみました。

せっかくなので、たくさんの人を動員できる、全国巡回型の大規模展覧会が有意義かと。
社会的なメッセージを強く打ち出して話題づくりを行います。
コンセプトはとてもシンプル。
〔防犯に対する知識を持ち、意識を高め、地域の防犯ネットワークを形成すること〕
これを、イベント全体の主軸におきます。

次に、実際どのようなステップで企画を行うかというと・・・
「①インパクト」→「②知識」→「③体験」→「④共感」→「⑤実践」 です。


①インパクトその1(恐怖)
まず、「大・犯罪展 人事でない恐怖」というインパクトあるキャッチコピーが載ったポスターを制作。
不安感をあおり、人の興味をひくことで、たくさんの人に来てもらう仕掛け作りからはじめます。
人は怖いものが大好きです。
怖いもの見たさの心理を利用して、最初はお化け屋敷をのぞくぐらいの気持ちでいいのです。
さらにメディアとも連携し、インパクト重視のプレスリリースを展開。

インパクトその2~②知識(恐怖+知る)
実際の会場、第一ブースでは「過去の実際に起こってしまった事件」を中心に取り扱います。
写真、残されていた物品、現場の再現、パネルなどで、なるべく衝撃的に。(ちゃんと許可を取りましょう)
どこかひとごとだった事件、それが誰の身にも起こりうることだと実感してもらいます。

③体験(楽しい)
ここからは、体験型ブースへ移ります。
庭に砂利を敷き詰めると、実はかなりの防犯になるって知っていましたか?
そう、ジャリジャリ音がするんですね。
誰かが外にいると分かってしまうので、悪い人も砂利のあるお宅にはあまり近づきたがりません。
こういった、砂利を敷き詰めた場合と芝生の場合を比べれるような体験ブースで実際に日ごろからどんな対策をしておけばよいかをここで知ってもらいます。
ほかにも、ブザーなどの防犯グッズを試したり、護身術を体験したり、とワイワイ楽しく防犯に対する知識を持ってもらいます。
ヒーローショウのような感じで、空き巣や人さらいに対する有効な対応策を教えてくれる「パトレンジャー」(すでにそういう名前があったらスミマセン)参加型イベントや、防犯の映像作品なども披露します。
恐怖から楽しいに移り変わるので、心理的にもメリハリがついて、店頭で防犯グッズを見るよりもグッと興味を惹くことができます。

④共感(悲しい)
次のブースでは、遺族の声を紹介します。
残された人たちの悲しみ、当事者にとっては事件はずっと終わらないことを実感してもらいます。
自分と同じ悲しみを体験して欲しくない、そんな思いで講演活動をしていらっしゃる方もいます。
そんな方々に協力を仰いで、防犯意識を高めて危険を少しでも避けることを多くの方に意識してもらえる空間を作ります。

⑤実践(安心感)
さて、事件が人事でなくなり、知識を得、どんな防犯が有効かを知り、事件に遭遇された方の悲しみの声で身が引き締まった入場者のみなさんが最後に行き着くブースはこちらです。
警察の方にお墨付きをもらった優良企業様とお話や契約ができるようになっています。
先ほど紹介した砂利を敷き詰める防犯対策や、鍵やインターフォン、防犯カメラの設置など、興味のあるブースで各専門家が相談に乗ってくれ、適したプランを提示してくれます。
有効な防犯グッズを購入したり、地域ネットワークに登録できるようになっています。
(企業提携やグッズ販売での利益も、収益の一部として還元されます)

分かることとしては、防犯の意識を高めるためには、
・イベント形式として心理的にメリハリをつけて興味をひくこと(空間のデザイン)
・正しい知識を提供できる専門家がいること(有効で適正な企画)
この二本の柱が必要となります。
そして、なるべく多くの人を対象にし、押し付けではなく、人間の心理にのっとって有効なステップアップをイベントの中で経験してもらうのが大事なのではないでしょうか。

私は、アートマネジメントと専門家のタッグは最強だと思っています。
アートの「分かりやすくする・ワクワクさせる」という特性を利用すれば、遠い他人事として認識されなかった分野も一般に受け入れられ、一般と専門のお互いにとってのメリットを生み出すことが可能になります。

と、すき放題に書いてみましたが、こんな防犯イベントがあったらいいな~と思ってます^^

2012年5月10日木曜日

アートマネジメントって、なんだろう?

おはようございます!アートマネージャーの寺澤です。
朝から大爆笑してしまった・・・
東北大学助教授と生徒がくりひろげる、レポート期限あらそいの一部始終です。
どうぞ!

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5/15


理学部物理学教室 浅川

「科学哲学第二」のレポートは、5/31 までに1号館1階の浅川の レターボックスに提出すること。
このレポートを提出しない学生には、単位は出ません。

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6/3


理学部物理学教室 浅川

期限を過ぎて提出されたレポートは、いかなる理由があろうとも 受けつけません。
締切を過ぎてもまだ私のレターボックスに「科 学哲学第二」のレポートを入れる者が居ますが、5/31 の午後 5:00 以降に投函されたレポートは全て破棄しました。

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6/4


理学部物理学教室 浅川

「5/31 まで」と書いたら「5/31 の午後 5:00 まで」の意味です。
こんなことは社会常識です。

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6/5


理学部物理学教室 浅川

他の教官が午後 12:00 まで受けつけていても、関係ありません。
反例を幾つ挙げようと、定量的に述べなければ意味がありません。

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6/8


理学部物理学教室 浅川

なぜその熱意を使い、もっと早くにレポートを作成しないのか理 解に苦しみますが、とりあえず午後 12:00 まで受けつける教官が 過半数であることは理解しました。
よって、6/15 の午後 12:00 まで「科学哲学第二」のレポート提出期限を延長します。

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6/10


理学部物理学教室 浅川

「6/15 午後 12:00 まで」ではなく「6/16 に浅川がレターボック スを開けるまで」ではないか、との意見がありましたが、これら は全く違います。必ず 6/15 中に提出するように。


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6/12


理学部物理学教室 浅川

私のレターボックスに猫の死骸を入れたのは誰ですか。

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6/13


理学部物理学教室 浅川

「私がレターボックスを開けた瞬間に波動関数が収束し、内部状 態が定まるので、レターボックスを開けるまではレポートが提出 されたかどうか分からない」と主張したいことは分かりました。

今回は、提出場所を1号館302の浅川研究室前のレポート提出 用ボックスにします。
この箱は、6/15 午後 12:00 にシュレッダー へと自動的に切り換わるので、シュレーディンガーの猫の問題は発生しません。

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6/16


理学部物理学教室 浅川

いいかげんにしなさい。午後 12:00 は「グリニッジ標準時」では なく「日本標準時」です。
これは常識以前の問題です。

普段は日本時間で生活しているくせに、レポート提出時だけグリ ニッジ時間を求めるなど言語道断です。


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6/18


理学部物理学教室 浅川

信じ難いことですが、「科学哲学第二」を受講する学生の過半数 がグリニッジ標準時で生活していることが分かりました。

夜型にも程があるとは思いますが、とりあえずレポートの提出は6/30 の午後 12:00 GMT まで待ちます。

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6/22


理学部物理学教室 浅川

時間の連続性についての疑義は受けつけません。どうやらベルグソン の時間論を曲解している者がいるようですが、主観的時間がどうあれ、 7/1 の後に 6/30 が来ることはありません。


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「それで、確かに君は 6/30 中にレポートを提出したというんだね?」


浅川助教授は皮肉っぽい口調で生徒に尋ねた。


「ええ、ギリギリでした」


まだ若い学生が無邪気に答える。


「だが、君のレポートは私の手元には無い。君は時間を間違えたのではないかな?」


「いいえ、日に 0.1 秒も狂わない、正確な電波時計を使っていますから。


先生のレポートボックスこそ、時刻を間違えたんじゃないですか?」


「冗談だろう。GPS 補正で ±5 ミリ秒の精度で合わせてある」


「それで、24:00 GMT ちょうどにシュレッダーに切り換わるわけですね?」


「そうだ」


「うーーん。あ、そうだ。多分うるう秒の差ですね」


「うるう秒?」


「ええ。グリニッジ標準時、正確には協定世界時と言いますが、


これは太陽の公転周期から計算する平均太陽時と違い、原子時計によって


計られることになっています。この協定世界時と実際の天文時刻との


差を縮めるため、12/31 や 6/30 などの午後 24:00:00 に、閏年の2月29日


と同様の 1 秒を挿入することがあるんです。いやあ、このうるう秒の


間に僕はレポートを提出して、先生のシュレッダーが動作したんですね。


困っちゃうなあ。学生のレポートはもっと大切に扱ってくださいよ」


学生は目をキラキラさせながら答える。


科学哲学第二のレポートは、まだ集まりそうにない。




東北大学助教授のレポート期限に関するコメントが面白すぎる





・・・すごいですね、これ。
自分たちの知識をフルに使ってレポート期限を延ばそうと画策する生徒たちに、必死に応戦する助教授。
なまじ、自分が教えている分野をついてくるので、「常識」の一言で切り捨てることもできず、レポート期限はずるずると引き延ばされていきます。

本当にこんなやり取りがあったのか、フィクションなのかはよくわかりませんが、こんな先生の授業なら、ぜひ!受けてみたいと思いますよね。

この記事が素晴らしい理由は、私のような科学や物理にうとい人間でも、なんとなく物理って面白そ~と思わせてしまうところです。

波動関数シュレーディンガーの猫、グリニッジ標準時・・・ などなど、専門分野を勉強しないとよく分からないような言葉が出てくるのですが、「レポート期限を延期させる」という目的の元、生徒たちが物理の理論を駆使して先生をやりこめる、というストーリーが面白いので、抵抗なく読んでいってしまいます。
猫の死骸のくだりも、後のシュレーディンガーの猫に続くあたり秀逸ですよね。
(猫好きの寺澤としては、フィクションであると願います)

私も「シュレーディンガーの猫」くらいなら聞いたことがある・・くらいの一般人ですが、「グリニッジ時間」や「波動関数」ってどんなものなんだろうと、ついウィキペディアで調べてしまいました。

そう、物理って本当は面白いものなんですよね。
私は理数系が大の苦手で、高校時代はテストに散々苦労したクチです。
でも、美大に物理の好きな恩師がいたり、個人の趣味としてそういう本を読んだりするうちに、自分の中で数学や物理って面白いものなんだな~と評価が変わっていきました。

そうやって、かつて苦手と意識したものを改めて面白いと評価するのって、なかなか難しいものです。
「物理って難しい」を「物理って面白い」に変えるためには、なにが必要なんでしょうか?
私は、「興味をもつこと」だと思います。

今回の生徒と助教授のやり取りの中で、私はワクワクして専門用語を調べたりしました。
つまり、レポートが関数でどうやって出たり消えたりするんだろう、日本標準時間とグリニッジ時間ってどれくらいちがうの?と「興味」を持ったわけです。
人間なんて勝手なもので、たいていの好き嫌いは自分にとって興味を引くものであるかどうかできまってしまいます。
だから、一度興味を惹かれてしまえば、それは「難しい→面白い」に簡単に変化します。
良い印象を持ってさえいれば、その分野の本や話題がなんとなく目に留まりはじめますよね。
そうやって、人間は自分の好みの中で面白いものから面白いものへと、はしごをかけながら知識を増やし、学んでいくのだと思います。

私が「アートマネジメント」に注目するのは、実はその「興味を惹く」きっかけになると思うから。
一度にがての烙印を押されたら、そう簡単には人間の好き嫌いはひっくり返せません。
でも今回のように、ストーリーをつけて難しいものを面白くしたり、マンガで歴史を解説したり・・・
一般的に難しいとされている専門分野も、視覚や感覚的に面白くすることで簡単にとっつきやすくなるのです。
つまり、アートによって価値を見えるものに変換することができるのではないかと思ったのです。
アートはどのようにも使えます。
それは創造性と柔軟性からくるものです。
私が考えるソーシャルアートとは、「モノの価値を可視化するための変換装置」の役割を担うものです。
物理のように、一見その面白さが「苦手、難しい」といったブラインドで覆われているものも、今回のようにシャレの聞いたストーリーがつくことで「面白さ」が目に見えるものに変化する、こういった目的のためにアートを活用できるのではないか、と考えるわけです。

一般に「アートマネジメント」といわれるものは、アートという曖昧なものを、社会の中で生産的価値を生み出すものにマネジメントするという目的で行われます。
つまり、対象はアートです。
でも、私がたどり着いたアートマネジメントは視点が違っていて、
「アートマネジメント」するのではなく、「アートマネジメント」する、対象はもっと広い、社会そのものです。
社会の海で陸の孤島と化した専門分野、毎年良い企画を行っているのに人が来ない博物館、美味しいコーヒーを出しているけど宣伝するすべを持たずに客が来ない喫茶店・・・
ちょっと興味を持ってもらえさえすれば素晴らしいパフォーマンスを発揮する人・モノ・分野はたくさん存在します。
一見見えにくい価値あるものを、一般の人たちの目に見えやすいよう作り変えてあげる。
この変換装置の役割を果たすことができるのが「ソーシャルアート」なのではないかと思うのです。
アートという曖昧さ、どんなものにも対応できる創造性と柔軟性に、私は社会の架け橋としての可能性を見ています。


2012年4月25日水曜日

大人っていいものですね




おはようございます。アートマネージャーの寺澤です。
先日奈良へ出張へ行ってまいりました!
友人の紹介でMさんという女性とお食事し、
法隆寺の「百済観音」に再会してこようという企画でしたが・・・
残念ながら「百済様」には時間がなくて会えませんでした(涙)
でも、鹿におせんべいはあげてきました。
興奮して走ったせいで、2回ほど転びかけたり^^;
動物が好きすぎて、見ると目の色が変わってしまうのです(汗)

さて、Mさんは・・・ビックリしました。
会った瞬間に、この人は「ちょっと違うぞ・・・」という雰囲気が。。
60代後半だというのに、姿勢ピーン!スタイルバーン!
おまけにものすごくエネルギッシュに喋りまくります・・・

この驚き、伝わりますでしょうか。。
私はどちらかというと、おっとりしたところがあるので、
同行の友達が発した、「あ、Mさんこんにちは~」と言う声にパッと振り返った瞬間、目の前にニョキっと手が差し出されたのを見て、「アレ?これは握ればよいのだろうか??」と頭がはてなになってしまいました。
何とか自己紹介はすることができましたが、その元気に圧倒されながらMさんに連れられるままにお蕎麦屋さんへ・・・ 
しかも、Mさんがさっき行ったばかりの、同じお蕎麦屋さん(笑)
なんだか書いていると笑いがこみ上げてきます^^;
とにかく、面白い方でした!

友達が以前からMさんのことを面白そうに話すので、どんな人なんだろうとは思っていたのですが、「筋の通った生き方をしてきた人間の、筋の通った話し方をする」というのを聞いて、自分に必要な話が聞けるかもしれない!!と急遽奈良へ。
そして、会った瞬間にやっぱり来て良かったと思いました。

Mさんの話の中には、たくさんの大切な言葉がちりばめられていました。
自分で考えて、判断して、行動してきた人間の実感がともなう言葉だから、ストンストンと腹に落ちて、妙に納得してしまいます。

「輝きなさい、輝いている人間に人は集まる」
「考えること、自分で動くことが大切」
「自立したもの同士で仕事をしなさい」
「姿勢を正すこと。姿勢は、人生の姿勢だ」
「人と話すときは、まっすぐ相手のために話すんだ。好かれるかどうかなんてたいしたことじゃない」

すごいですよね。
こういった言葉を日常会話にバンバン挟み込んでくる。
私はアタフタとそれらを拾っては、忘れないように心の中で繰り返していました。

Mさんは当たり前のように、「大人になれば、若い人間に教える役目になる」といいます。
経験を積んで「正しく」大人になった人間は、それを若い人間に伝える義務があるのだと。
でも、若い人に「教える」ことができるような人生を歩んできた人間は、そういるのでしょうか?
若い人間は感性が鋭いので、無意識で嘘と本当を以外に見分けているものです。だからこそ、本気で人生に向き合った人間の重みを持った言葉でないと、何を言ってもサラ~と流れていってしまうのです。

Mさんは、まさにそのことを証明しているような方でした。
実感をともなう大人の言葉は、人生の道を照らすライトみたいなものです。
自分からそれを求めて、真っ暗闇の歩みを少し楽にするのは、若者の知恵です。
そして、後から来る人間の道にライトを灯してあげるのは、大人の義務なのでしょう。

Mさんは「きれいに歳をとるのだ」とおっしゃっていました。
外見もきれいな方でしたが、そのことだけを言っているのではないのでしょう。
年齢に適した、最善の歳の重ね方があるようです。
肉体と心の、充実した状態を作り出すこと。
常に発見をしながら他人と関わっていくこと。
そういう日々を重ねていくことが大切なのでは、とMさんを見ていて感じました。

私もいつか若い人に伝えられるような「価値ある人生」を歩みたいと思いました。
Mさん、貴重な時間をありがとうございました!

2012年4月16日月曜日

新メンバー現る!




おはようございます!
アートマネージャーの寺澤です。
久しぶりのブログで突然ですが、roofに新メンバーが加わりました^^

年末から少し入れ替わりがあって、ようやく新体制でスタートすることができました。
新しい方はとっても有能で、おかげさまでこうしてブログにまで手が回るようになりました。
本当に感謝です!!

一緒に仕事をするうちにわかったのが、
物事のバランスを見て、弱い部分や穴の開いた部分を察する力がものすごくある。
そして、それを問題として提起する言語化能力も高いです。

きっと今までの経験で、プロジェクトや組織の運営に対する自分なりのフォーマットがすでにできているんでしょうね。
だから、全体のバランスを素早く把握できてしまう。
歳もそんなに変わらないはずなのに、すごいな~とポカンしてました(笑)

私は自分の中のイメージを言葉にして人に伝えるのが、実はちょっと苦手。。
だから今年はいろんな人に会って、話を聞いたり、自分の思いを伝えてみたり・・と、そんな時間を増やしてみようと画策中なのです。(まずはあがり症を何とかしたいものですね汗)

そんなわけで、来週は奈良県へ出張です!
お土産、なんにしよう。。

鹿関係かな??

2012年3月27日火曜日

ブライダル・アート☆プロジェクト



アーティストが贈る、大切な記念日のためのオリジナルムービー
「ブライダル・アート」プロジェクト

今日は、ある一組の新婚カップルさんのために制作した、
幸せのストーリー「二人はニアミス」をご紹介します。

同じ病院で、一日違いに生まれた二人。
二人は隣町で、お互いの存在を知ることもなく成長します。
そんな二人が、なぜか遠く離れた山梨県の大学で出会い、
すれ違い人生を乗り越えてゴールインするお話・・・

みどころは、アニメーションでしょうか(笑)
ちゃんと取材に基づいて作ってあります。
ところどころに出てくるシュールな動物たちは、
新郎が保育園のときにアルバムに描いた動物園の絵を利用しています。

式の当日、ムービーは大成功!!
大変喜んでもらい、私たちもとても嬉しかったです。

アーティストが贈る、「オリジナルムービー」
ご希望の方はroofお問合せ窓口まで☆★
すべてオーダーメイドで丁寧に制作しておりますので、
完全予約制になっております。
ぜひ一度、お問い合わせください^^

2012年3月4日日曜日

ハッピー☆バルスディ





今日はハイテンションでお届けすル~フよ~☆

こんばんは!みんなのアイドル、roofくんフ~
誕生日に一緒にいてくれる人を、365日募集中☆

今日はチームroofのスタッフさんの一人、
デザイナーの鳥ちゃんが、めでたくも誕生日を迎えたんフよ^^
おめでたいやつだフ~♪


もちろん、お祭り大好きなroofメンバーが黙っている訳がない!
サプライズ誕生会が開催されたんフが、
さすがクリエイター集団、ただの誕生会では終わらないフよ(汗)

roofの誕生パーティには、毎回テーマが設定されるーフ☆
そして、本日のテーマは、「ジ○リ」。
提案者のアートマネージャーさんいわく、特に意味はないとのこと。
いいかげんフね、まったく・・・



そうする間に、テーブルの上が大変なことに・・・
フオ~、腐海のサラダ、腐海のグラタン、腐海、腐海・・・
そして食べても食べても、
巨大なオウムライスが押し寄せてくる~フ(汗)



真ん中の鯛は何フか?
え?「ポニョ」
こじつけはいいかげんにして欲しい腐よ、
・・・アレレ?
ぼく、なんか腐ってる~腐?



ケーキは、お友達のニッキーちゃんが作ってきてくれた
「イチゴのタルト~腐海の胞子とともに~」
ろうそくの火に怪しく揺れるきのこがブ・キ・ミ☆






上に乗っているのは、イラストレーターの金子ちゃん作
「巨○兵と愉快な仲間たち」だフ~


紫色のきのこと、赤い胞子がにょきにょき***
なんて、不思議な色合いのケーキかしら・・・



プレゼントいっぱいもらって、ジ○リにまみれた鳥ちゃんは、
とっても嬉しそうに笑っていたフよ^^
これが、roofクオリティーなんフね~

鳥ちゃん、今年もみんなとステキな思い出、いっぱい作ろうね☆

2012年2月29日水曜日

ハッピー☆ウェディング




やあ!元気にしてル~フ?
みんなのマスコット、roofくんフよ~

今日は、みんなに自慢したいことがあるフ・・・
実はボクー、なんと結婚式に招待されてしまったフ!!
イベントにはいつも駆けつけてくれるNくんとYちゃんが、
2月の25日にめでたくご夫婦になったんフ☆
ボクとroofのスタッフさんが結婚式に呼ばれて、
みんなで一緒にお祝いしたんフが、その一部始終を
自慢げにレポートするーフ、するーフ^^



まず、これを見て欲しいフ!
roofに依頼された「ウェルカムボード」
作ったのは、デザイナーのトリちゃんフ!
ボクがいる~、感激!!
真ん中がボクでもよかったフけどね。



そして、これが席次表フフフ・・・
右上をよおく見る~フ、これが動かぬ証拠っフ☆
ちゃんと「roofくん 様」って書いてある~フよ!



ジャ~ン!!張り切っておめかししてみたフ
スパンコールの蝶ネクタイが、ボクの青い皮膚に映えてイカス☆
みんな、どうしてチラチラこっちみて笑ってるんフかね~・・・



ホテルのスタッフさんが、シャンパンついでくれたフ~
お料理もすごい豪華で、ボクおなかがパンパンになるまで食べるーフ!!
モグモグ・・・



あ、なに勝手に撮ってるんフか?!
盗撮はお断りっフよ~



みんながボクと一緒に写真を撮りたがって困ったフよ~
人気者はつらいフ~



この後、roofのアートマネージャーさんがボクを紹介してくれたフ☆
ボクの正体が未確認生物だと知ったお客さんたちは驚いていたフ!
みなさん、暖かい拍手でボクを仲間に迎えてくれてありがとう☆

デザイナーの鳥ちゃんが作ったプロフィールムービーが、大好評だったフ~
すれ違い続けた二人が、ようやく一緒になれた感動のストーリー・・・
ボクもあんな素敵な恋ができるかしら・・・
(WEB用に修正して、近日公開するよ☆お楽しみに!)

宴もたけなわ☆
感動の涙のご挨拶が終わると、新郎・新婦とご両親が皆さんをお見送りにロビーへ・・・
・・・って、アレレ?スタッフさん、どこへ連れてくの~???



と思ったら、なぜかボクまでお見送りの列に仲間入りっフ^^
いいんフか~?ボク、ご親族にまぎれてる~フが・・・笑



初めて招待された結婚式!
本当に楽しくて、美味しくて、素敵な式だったフよ!!
みんなの暖かいお祝いの気持ちについウルウルしちゃって、
せっかくアートマネージャーさんがボクにマイクを向けてくれたのに
胸いっぱいで何にもしゃべれなかったフ~
一年前に、友達の結婚式でボクだけ呼ばれなくて、
一人でコンビニにケーキを買いに行ったことがウソみたい!
Nくん、Yちゃん、呼んでくれて本当にありがとう。

いつまでもお幸せにね☆

2012年2月18日土曜日

今日はミーティングの日

こんにちは!アートマネージャーの寺澤です。
毎週土曜はミーティングの日。
みなさん、遠いところからいつもどうもありがとう。

最近、なにかと忙しくて更新してませんでした。
今、チラシとかマンガのデザインをしたり、
roofが招待されている結婚式のムービーを作ったり、
近々生まれる赤ちゃんのお祝いに、
ダイパーケーキ(オムツケーキ)なるものを作ったり・・・

「忙しきことは、よきことかな」
と、唱えながら毎日を送っております。

最近、自分の時間と外の時間とに差があるな~と思います。
あたふたしていると置いていかれてしまう!
なので、普段の生活の中に発生するロスタイムをうまく使って、
準備したり考え事したり、メモ取ったりしながら
後手後手に回らないよう、気を使います。
自分が遅れると、それが何倍にもなってお客様やメンバーに
降りかかってしまうと考えると、改めて自分が責任重し
な立場にいると気づかされます。

「幸運の女神は、準備のできていない者を待ってはくれない」

いま聴いてるオーディオブック『バビロンの大富豪』の中の言葉。
本当にそうなんですよね~。
人生には決め所がいくつかあって、そこでサボってしまうと志は果たせない、と最近友人と話しあったところでもあります。
去年はすごい忙しかったから、今年はゆっくり本でも読もうか・・・な~んて
考えていたけれど、どうやら今年はその「決め所」の時期みたい。

せっせと働きますよ~(笑)
どうやら、働くのが好きだと知った、この頃です^^

2012年1月25日水曜日

新年最初のお仕事

こんばんは。
アートマネージャーの寺澤です!
おかげさまで、今年もみんなで新年を迎えることが出来ました。

いま、少し時間にゆとりがあるので、去年までにたまった物を片付けているところです。
倉庫がもので溢れかえっていたので、いるもの・いらないもの・記録に残すもの・今後使えそうなもの・・・
毎日仕事から帰ってきては、少しづつより分けて整理しています。

こうして荷物をひも解いていくと、一つ取り出すごとにそれにまつわる記憶がよみがえってきます。
試行錯誤して、そのときに出来ることを一生懸命やってきたんだなぁ、と。
思うように行かないことも多かったけれど、
みんなと頭を付き合わせて、うんうん悩んで、一歩ずつ進んできたことが思い出されました。

「足るを知る」
という言葉がよみがえりました。
前を見て、無いものを得ようと突き進むばかりでなく、
今の私が得たものについて、もう一度考えてみる。

モノ、習得した技術、貴重な経験、
そしてやっぱり思い出されるのは、これまで一緒にやってきた仲間がいるということ。

彼ら、彼女らが私に惜しみない協力をしてくれ、
私とともに歩んでくれた時間は、
私にとって宝物のような時間でした。

そういうことは、もっともっと伝えていきたいところですが、
なかなかうまくいかないな~と反省・・・
今年は、みんなとたくさんコミュニケーションをとり、
みんなの笑顔がたくさん見れるように頑張っていきたいと思います。

チームroofのみんなへメッセージ

頼りないリーダーで、すみません(マジ、ごめんなさい汗)
これからも一生懸命働きます!
だから、私を支え、押し上げ、引っ張ってくれる
心強い仲間であり続けてくださいね^^

以上、今年の所信表明でした~

2011年12月11日日曜日

昨日は全体会議の日

システムデザイナーのハラペコです。
みなさまお元気でしょうか。
毎週土曜日はメンバー全員でミーティングを行なっています。
夕飯を皆で食べながら色々な話をしていきます。
今日は、その話を。



昨日は、うちのアーティストさんたちに
実際に会計回りの計算を行なってもらいました。
クリエーターズマーケットにて、会場作り、販売、そして精算という
プロジェクトの一連の流れを体感してもらうことで、
マネジメントについて理解してもらえたと思います。
次回の会議でroofの方向性について話しあってもらう予定です。
去年までは、なかなか自分たちの未来にソリッドなイメージが持てなかったと思いますが、
今年一年間を通して何がしたいかかなり固まってきたのではないかと思っています。
その皆の意見を元にvisionを更新したいと考えています。
壁にぶつかっているということは、いいところまで来ているということの証明でもあります。
来週の会議が楽しみです。
それではそんな感じで。

2011年12月7日水曜日

roof家について

版画・アート雑貨のお店「roof家」ということで
クリエーターズマーケットに出品させて頂きました。
幅広い年齢層のお客様に興味を持っていだだけたのが
大きな収穫だったと思っています。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
右上のバーナーをクリックしていただくとネット販売の
ページに移動しますので、ご興味が有る方はご覧下さい。

2011年11月26日土曜日

クリエーターズマーケットでの当店の詳細情報

クリエーターズマーケットまであと少し。
せっせこ製作中です。
下記がroofの詳細情報になります。
お時間などございましたらご来場ください。
素敵なブースと作品でお出迎えしたいと思っております。



出展日:両日

出展形態:1.一般ブース

ジャンル:A.アート・絵画・オブジェ・パフォーマンス

屋号:roof家

ブースNo.:A-10

出展内容:版画、アート雑貨

2011年11月15日火曜日

クリエーターズマーケットに出展します。

東海地区最大の「つくるひと」の祭典
クリエーターズマーケットに出店することとなりました。

http://www.creatorsmarket.com/

12/3(土)・4(日)の2日間、
版画やアート雑貨を販売する予定です。
現在、ちゃくちゃくと製作中です。
お楽しみに。

2011年11月13日日曜日

不思議の小部屋の錯覚展の動画

組織編成について

システムデザイナーのハラペコです。

現在、組織編成を変更しようと考えています。


キーワードは「社会事業家」「アントレプレナー」「ビジョナリー」です。
アントレプレナーとビジョナリーを組み合わせて
それを社会事業家で包めばうまくいく気がします。

収益が上がるモデルを組み立てるということは
固定費を価格にどのように反映させスコープを絞るということです。

勝負のタイミングに来ています。

2011年11月8日火曜日

サイエンスフェスティバル閉会

無事、イベントを終了することが出来ました。
次回も皆様に楽しんでいただけるイベントを行いたいと思っています。
ご来場して頂いた皆様、本当にありがとうございました。